『人生を変える長期投資』を上梓しました。
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- 5月12日
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5月1日に、金融財政事情研究会(きんざい)から拙著『人生を変える長期投資』を上梓しました。関係者の皆さまのお力添えのおかげで、こうして世に送り出すことができたことを、まずは素直にうれしく思っています。
本書は、私自身が30年余にわたって資産運用の現場に身を置いてきた経験を土台に、「制度と市場がどう変わり、私たちの資産形成の風景がどう変わってきたのか」を一本の流れとして整理したものです。企業年金の運用自由化を起点に、金融の世界では何が起こり、どのような構造変化が積み重なって、NISAを通じた資産形成の広がりにつながったのか——。その背景をできるだけ噛み砕いて書きました。
もうひとつ、今回あえて厚めに扱ったのが「資産形成期」だけではなく、シニア層の「暮らしとお金」という視点です。資産は“増やす”局面だけでなく、“使う・守る・引き継ぐ”局面に入ってからがむしろ本番です。取り崩しの考え方、承継の設計、認知症リスクへの備えなど、現場で実際に悩みが生まれやすい論点も、できる限り実務の言葉でまとめました。金融機関が、資産形成期のお客さまだけでなく、人生の後半を迎える方々に対して何を提供できるのか——その問いも、本書の重要なテーマになっています。
なお先月には、Gakkenから『オルカン思考 世界経済を味方につける「長期投資」の教科書』も刊行しました。こちらは幅広い個人投資家の方に向けた入門書です。内容が一部重なるところはありますが、『人生を変える長期投資』は金融に携わる皆さまをより強く意識し、制度・背景・実務上の論点に踏み込んで書いた一冊になっています。
もしお手に取る機会があれば、気になった章だけでも拾い読みしていただけたらうれしいです。読み終えたあとに、ほんの少しでも「長期投資って、こういうことか」「次に何を考えればいいか」がクリアになっていれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。

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